たまごとコレステロール|1日3個以上食べてもOK!!健康と美髪・美髪に*
こんにちは♥たまご美容師です(@ryoocosato)
日本人には、この意識が根付いているため、「健康や、美髪・美髪にはたまごを食べよー!」とおすすめしても「コレステロールは大丈夫なの?」と大抵聞かれます。
私が、なんでこんなにも堂々とたまごを推しているのかというと、2015年厚労省から発表があったのです(/・ω・)/
『日本人の食事摂取基準2015年度版』で食事からのコレステロール摂取目標量をなくす!と。
理由は、目標量を設定するのに、十分な科学的根拠が得られなかったから。
え?十分な科学的根拠が得られていないエビデンスを、信じ続けてきたの?都市伝説かーい!!って思いませんか?
そして、未だこのことを知らないひとばかりなのです・・情報はどんどん新しくなっていくので、知らなくても当然なのですが、健康や美容のためにも、正しい知識を仕入れてアップデートしていきたいですよね(/・ω・)/
ということで、今日は『たまごとコレステロール』について、語ります!!
目次の内容をクリックすると、読みたい内容にスキップできます(/・ω・)/
たまご美容師りょーこ
もくじ
1 たまごとコレステロール|摂取目標量が撤廃された理由とは?
目標量を設定するのに、十分な科学的根拠が得られなかったことが理由です。
この『食事摂取基準』の検討委員会は、高齢者で摂取制限をすると、低栄養を生じる可能性があると注意喚起するほどです。
また、たまごのコレステロールに関しても各種研究論文があり、たまごの摂取量と様々な病気の因果関係は証明されていません。
2 たまごとコレステロール|体内のコレステロールは一定に保たれている
①たまごを食べてもコレステロールは増えない
たまごに限らず、肉や魚などの食品からのコレステロール摂取量が、血中コレステロールの増加に、必ずしも結び付かないという結論に至ったのですが、それは一体どういうことなのでしょうか?
ニンゲンのカラダの中では、1日に1gから1.5gのコレステロールがつくられます。食べものから摂っているコレステロールが0.3gから0.5gなので、食事由来のものの約3倍がカラダの中でつくられていることになります。
食事から摂取しているのは一部にしかすぎず、7~8割は肝臓などの体内の臓器でつくり出されています。こうやって肝臓は、コレステロールのバランスをとっているのです。
カラダの中で合成できるということは、コレステロールはニンゲン生きていく上で、必要不可欠な栄養素だと言えるし、だからこその仕組みにだと考えられます。
たまご美容師りょーこ
②たまごを食べなくてもコレステロールは減らない
血中コレステロールが高いと診断された場合、多くのひとがその値を下げるために、たまごを控えるように指導されるでしょう。その結果、コレステロールは高いまま。それはなぜでしょうか?
そうです。いくら食事からのコレステロールを控えても、自分のカラダが作っちゃうんです(笑)
そんでもって、コレステロールには、胆汁(脂肪の消化吸収に大事な物質)の材料になる!という大事な役割があります。
ということは・・?
そう、脂肪の消化に『脂質であるコレステロール』が必要なのです!!!面白いですね(/・ω・)/
脂を制する者は、脂を制す(/・ω・)/!!(え?)
たまご美容師りょーこ
(後述しますが、コレステロールはそのほかに、細胞膜や、ホルモンの材料でもあり、実はカラダにとって結構優先順位の高い栄養素なんですよ・・悪者扱いされてきたけど・・)
そして、今までは、一般的に『コレステロールを摂り過ぎると、血中のコレステロール値が上がる』と食事指導されてきましたよね。
でも、コレステロールが少ないと、胆汁が作られず、脂質の吸収・排泄のコントロールがでず、細胞膜やホルモンもうまくつくられません。
ということは・・?
ということなのです(/・ω・)/
それに、たまごに含まれるレシチンが胆汁での乳化作用を助け、コレステロールがうまく消化できるようにサポートもしてくれますし、たまごを食べないなんて勿体なすぎませんか?
たまご美容師りょーこ
大事なのは、『コレステロールを避ける食生活』ではなく、良質なコレステロールを摂りつつ、『コレステロールを酸化させない食生活』をすることなのです。
コレステロールが悪者にされた間違った根拠は、後述しますね(/・ω・)/
③コレステロールの調整機能『動的恒常性(ホメオスタシス)』とは?
①と②のような調整機能を『動的恒常性(ホメオスタシス)』と言います。
外部の環境の変化や食べ物の影響に対して、カラダの中の環境を一定の状態に保とうとする性質のこと。
コレステロールを多く含む食品を食べると、血液中のコレステロールはどんどん増えていく、というのが2015年までのエビデンスでした。
しかし、カラダにはコレステロールの調節機能があり、食物中のコレステロールが体内に取り込まれると、肝臓でのコレステロールの合成が抑えられるということが、現在では通説となりました。
カラダの中におけるコレステロール量の調節には幾つかの仕組みがかかわっていて、この動的恒常性(ホメオスタシス)が保たれています。
食生活が乱れたり、様々な要因からこのホメオスタシスが保てなくなることもあります。
自分のカラダは自分で守るために、知識をつけましょう(/・ω・)/
たまご美容師りょーこ
3 たまごとコレステロール|コレステロールは悪者じゃないの?
①悪玉コレステロールの冤罪
『悪玉コレステロール』はそのネーミングのイメージからも、今までの扱いからも、悪者扱いさてきました。
私は血液検査をすると、コレステロール値が結構高いのですが、あんまり気にしていません(笑)
コレステロールといえば、HDL(善玉コレステロール)とLDL(悪玉コレステロール)が聞き覚えがあると思います。
コレステロールは血中に流れ込むと、たんぱく質と結合して、リポたんぱく質という物質になります。
※LDLコレステロール(低比重リポたんぱく質)とHDLコレステロール(高比重リポたんぱく質)
どちらとも、カラダにとって大切な役割があります。
『善・悪』と呼ばれてはいるけど、LDL(悪玉コレステロール)は、それ自体がカラダに悪い影響を及ぼすわけではありません。
いわゆる悪玉さんは、肝臓で作られたコレステロールを血管を通して全身へ運びます。
なぜ運ぶのか?
それは、必要だから!
胆汁や細胞膜、ホルモンの材料になるから(/・ω・)/
良質なコレステロールで細胞膜をつくらないとプリプリなお肌を保てません。
たまご美容師りょーこ
そして、余ったコレステロールはいわゆる善玉さんが回収します。
コレステロールの役目はあくまでも『運ぶ(運搬役)』『運ばれる(カラダの素材)』『回収(排泄)』なのです。
問題なのは『コレステロールの酸化』であって、コレステロール自体は、悪者なんかじゃない(´・ω・`)
血中のLDL(悪玉)に、過剰な活性酸素が発生すると、LDLを酸化させ、酸化LDL(老廃物)になってしまいます。
その老廃物を処分するために、免疫細胞のマクロファージが食べます(/・ω・)/
*加工食品の摂りすぎ(過度の添加物摂取)
*糖質過多な食生活
*過度の喫煙や飲酒
*過度なストレス
*過度な運動 などなど・・。
上記のように食や生活の乱れから、過剰に活性酸素が発生してしまうと、酸化LDLも増加してしまいマクロファージの処理が追い付かなくなり、マクロファージの死骸が蓄積し血管の慢性炎症を引き起こし、動脈硬化に繋がっていきます。
これがLDL(悪玉コレステロール)が悪者とされる所以ですね(´・ω・`)
※そして特に糖質を摂りすぎるとカラダが直に炎症するのでリーキーガットも進み、LDLの増加だけではなくダブルで細胞を傷つけます。
②コレステロールが悪者にされた間違った根拠とは?
では、なぜ、コレステロールが悪者に仕立て上げられてしまったんでしょうか?
そのきっかけは、1913年までに遡ります。ロシアの病理学者ニコライさんによる実験で、ウサギに大量の酸化したコレステロールを投与したところ、動脈硬化が起こったのです。
ポイントは『酸化したコレステロール』と『ウサギの実験でニンゲンに当てはまるか』というところです。
ウサギは、そもそも、草食動物です。ニンゲンとは消化機能が違います。
前述しましたが、ニンゲンは健康であればコレステロール量は一定に保たれます。
摂れば摂るほど増えるわけではなく、一定の値までいけば、それ以上は増えることはありません。
③コレステロールはカラダの素材であり必要不可欠な栄養素
コレステロールは脂質の一種で、動物が生きている上で必要不可欠な栄養素です。
そう、カラダの原材料のひとつなのです。
前述しましたが、コレステロールは病気との因果関係はないと国が基準を撤廃しました。
コレステロールは悪者にされがちですが、細胞膜やホルモンの原料になるので、カラダにとって実はとても大切なものです。
4 まとめ
いかがでしたか?
ちなみに、カラダの中でつくられるコレステロールは、脂質、糖質、たんぱく質の3大栄養素を材料にします。
良質な食事をすることが、健康や美髪・美肌を保つ上で、とても大切ということです。カラダは食べたもので作られますから。
安易にイメージだけで排除せず、たまごを知るとたくさん恩恵があるとお分かりいただけると思います。
では、今宵はこのへんで。